住宅ストックの活用

Case1ゲストハウスとして活用
空家をリフォームしゲストハウスとして活用

Case2減築

2階建部分を撤去し平屋に減築した。もともと鉄骨造の店舗併用住宅の上に木造住宅が建てられていたが、家族構成の変化に伴い2階の部分は利用されておらず、メンテナンスの負担がとても大きく、構造的にも不安な要素となっていた。減築することで構造的不安を解消し、現状の家族構成に合わせた、スッキリコンパクトな住まいが実現した。

Case3納戸を事務所にリノベーション
離れの納戸。2階には子供部屋が作られていたが、世代の変化で子供部屋部分は利用されていない状態となっていた。デザイン事務所の起業にあたり事務所が必要となったため、納戸を2階に移し、1階を事務所にリノベーションした。

耐久性を確保する

鉄筋コンクリート造ではクラックや中性化の経年変化、鉄骨造では結露が起りやすく錆への対策が必要ですが、木造ではどうでしょうか。ヒノキは伐採方から200年ほど強度が増し、1000年後伐採時程度の強度にもどるといわれているので材料の強度的には問題ないでしょう。ただし木材は腐朽・蟻害について十分な配慮が必要です。防腐防蟻処理だけに頼らずできるだけ弱点を克服する設計上の工夫や点検・メンテナンスで早期に対処することで耐久性を保つことができます。

木造でつくる大空間

大断面集成材の架構ならもちろん可能ですが、在来軸組工法で一般流通材を利用したトラスや方杖などの架構で10mを越えるスパンでも難なく可能です。燃えしろ設計や防火区画などの基準をクリアすること、また規模・用途によっては特別な防耐火の規定もなく木造の架構を現しにすることも可能です。

コストを抑える

建設コストは鉄骨造や鉄筋コンクリート造にも言えることですが、設計方針により大きく変わるところです。中大規模建築だからといって、やみくもに大断面集成材や特殊な工法に走るのではなく、在来軸組工法を基本とし一般流通材の使用やプレカットが多用できる設計とすることでコストを抑えることができます。スパンが大きくなる部分も一般流通材を使ったトラスや方杖などの架構を使い、加工しやすく工夫をすれば地域の建設会社でも難なく調達・施工が可能となりコストダウンが図れます。また木造の場合は建物が軽くなるため基礎工事も、鉄やコンクリートに比べ軽易なものになります。

癒しの木質空間

木質空間の癒し効果は経験的にもよく語られますが、実際に、ある老人ホームインフルエンザやケガ、不眠の発生率が低いという結果が出ました。またある木造校舎の学校では風邪をひく生徒が少ないというデータもあります。木の調質機能や香りに含まれる抗菌性など様々な効果がこうした結果に結びついているのかもしれません。
(素晴らしい木の世界 改訂版/岐阜県木材協同組合連合会 より)

地域のチカラと環境への貢献

木を建築に使うことは他の構造に比べCO2削減による環境貢献度が高く、特に地域材利用では外国産材に比べ2倍の環境貢献度があるといわれています。また岐阜県では地域材の利用に対して助成制度があり適用可能な場合コスト検討に加算できます。そして何より地元の良質な木材を資源としての木を建築に活かすことで、地域の林業や木材産業をつなぎ地域の工務店が組織的に活躍していくことがこれからの時代であると考えています。

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