木の建築賞の二次審査でプレゼンしてきました

なんと「ぎふ村健康増進センター」と「深軒カーポート」の2物件が一次審査を通過しました。二次審査は金沢の「金沢学生のまち市民交流館」にて。


写真は会場の入り口、と思いきやプレゼン会場は裏手にまわった同じ敷地内の別棟でした。

U40枠で応募費も安いし出してみるかと、割と軽い気持ちで応募したのですが、審査員も他の応募者も名だたる方たちばかり。敬愛する諸先生方と対峙することとなりとても緊張しました。


慣れないプレゼン。マイク、カンペ、パソコンの操作、長身の私には台が低すぎてとてもやりにくかったです。10分話す予定でしたが時間が全然足りず最後1分で唐突のまとめに…下手さを痛感。そして4分の質疑応答。こちらも時間超過でいまいちな返答に。伝えたいことを伝えることは難しい。ダブルヘッダーの2試合目、こちらも結局時間合わず。何度かシミュレーションしたんだけどなかなかうまくいかないものです。どちらも大好きな建築家の方に質問していただけたことは本当に光栄。三沢さん、横内さん、泉さん、松井さん。事務所に就職した頃から、こういう仕事がしたいと憧れていた方たち。緊張はしましたが楽しめました。

自己評価としては「ぎふ村健康増進センター」で中大規模木造をよりシンプルな工法で工務店を選ばず実現できること、普及型モデルとして、設計においても施工においても難易度を低くしてもここまで木造大空間ができる、という観点でプレゼンしましたが、百戦錬磨の審査員や全国区の凄腕参加者の方々には普通過ぎることだったかもしれません。シンプルにしたことではなくするために工夫したことを発表すべきだったかもしれません。「深軒カーポート」のプレゼンはやたらと理屈っぽくそれらしいことを言い過ぎたかもしれません。実際この建物は、理屈よりも楽しみながらのびのびとチャレンジさせてもらった、ということに尽きると思う。下手に取り繕わず、チャレンジの建物だったことをストレートに伝えればよかったと今は思います。プレゼンのために格好つけることはよくない…ということでどちらもいまいちの出来でした。

 


全員の発表が終わったら即投票。発表者も票(オレンジの木のサイコロ)を3つもっていて、気に入ったところに入れるカタチです。私たちは2物件で合計6票も持っていました。それを私たちのチームの3名で2票ずつ入れることにしました。みんなの票を結集すればそこそこの票になったのですが、みんなまじめで自分のところにいれないものだから票が分散…ただこの投票はメンバーズチョイス賞を決める投票で審査員が決める本選とは無関係とのことだが…

 


投票が終わった様子。メンバーズチョイス賞はCLTという集成材を使った建物と、隣まちの加子母木匠塾の活動が同票で選ばれました。

 


意見交換会。もうこの頃にはぐったり。疲れのピークでした。審査員の方のパワーはすごい。

 


審査員の審査の様子。結果は敢え無く落選。再チャレンジを誓う。この後は懇親会にも参加し沢山の方と交流させていただきました。

多くのプレゼンを見、講評を聞き、さらに自分たちの仕事についても批評される、また懇親会でも建築の第一線に立つ方々との交流できたことはこの上なく強い刺激がありました。今までの自分を省みて建築に向かう姿勢が正されるような良い契機となりました。