木造化支援の補助金のご紹介

先日美濃市の森林アカデミーで行われた、岐阜県主催の木造マイスターの開講式へ行ってきました。

岐阜県は山林が多いイメージではいましたが、森林率(森林面積/県土面積)は全国2位、ヒノキの人工林面積も全国2位とのこと。それらの人工林では、植樹したヒノキの多くが樹齢が利用可能なサイズに育っており、それらを伐って利用し新しく植えていかないと、バランスのとれた健全な山になりません。

良質な材料が揃えられることに加え、技術開発や法令の改正で、今まで非木造がほとんどだった中規模以上の建物や商業施設でも木造化が可能になってきています。

しかし、まだまだ経験不足や意識不足などで施主や設計者が木造施設が耐火性能や耐震性能で劣っていると敬遠しがちです。性能的にも十分で、今ですと国や自治体がいろいろな支援事業を行っているので、ぜひ勧めていきたいです。

平成30年度木造化支援メニュー一覧

・ぎふの木で家づくり支援事業【県単独事業】

・県有施設木質化等推進事業【県営事業】

・木造公共施設整備促進対策事業【国庫補助事業】

・木の香る快適な公共施設等整備事業【森林・環境税事業】

(当社設計のぎふ村高齢者健康増進センターではこれを利用)

・県産材需要拡大施設等整備事業【県単独事業】

・ぎふの木で学校まるごと木製品導入事業【森林・環境税事業】

・ヒノキ合板を活用した事業【県単独事業】

・清流の国ぎふ市町村提案事業【森林・環境税事業】

そして、県内の製材工場は219社と全国一位の数があり、その多くが建設業も兼ねた小規模な製材工場となっておいます。効率が悪いのではといわれることもありますが、その多くが地域にとって重要な役割をになっているのが現状です。そんな小規模な製材工場に仕事が行くような設計をしていきたいと考えながら受講しました。

私たちが設計したぎふ村健康増進センターも木の香る快適な公共施設等整備事業の事例として岐阜県のホームページでも紹介されています。

https://www.pref.gifu.lg.jp/sangyo/shinrin/mokuzai-sangyo/11545/kidukai-sisetu.data/040009.pdf

(岐阜県のホームページにリンクしています)